第5回サロン・デュ・サケ 10 月 6日~ 8日パリで開催。 日本酒を代表する7府県の銘柄が集結! 2 October 2018 – Posted in: NEWS_JP, ニュース

※本プレスリリースは、9月14日にフランス・パリで配信されたものの和訳となります。原文はこちら。

サロン・デュ・サケは、ヨーロッパの日本酒愛好家や酒造関係者が一堂に会するイベントで、単なる展示会や見本市ではなく、来場者に試飲いただき、生産者と直接語らう交流の場となります。2013年から開催され、昨年は4,091名(前年比16.3%)が参加。

今回の出展者は、国内最大の生産地である兵庫県が主賓として参加し、当サロンの公式パートナーである三重県、広島県に加えて、佐賀県、岐阜県、京都府の生産者団体も出展します。
また今年7月にパリにオープンした新潟物産館「Kinasé」(キナセは、新潟弁でいらっしゃいませ)も出展いたします。

見どころは、日本酒にまつわる従来にない新たな経験(週明けに現在まだ作成中のプログラムを送っていただきます),ガストロノミー(美食術や美食学)や日仏の文化などを含んだワークショップです。
また500種類以上の日本酒、並びに120種類以上の日本産飲料(日本の:ビール、ウイスキー、シングルモルト、ジン、フルーツベースカクテル、ゆず酒、みりん、ラム、さくら酒、粗酒、梅酒、日本製ワイン)を用意しており、これまでの中では最大規模のイベントとなります。

開催概要
日 程 一般向け:2018年10月6日(土)~7日(日)10:00~19:00
業界向け:2018年10月8日(月)10:00~18:00
場 所 New Cap Event Center, 1/13, quai de Grenelle 75015 Paris
入場料 25€ (ワイングラス又はお猪口付き)
主催者 NPO法人アカデミー・デュ・サケ 
代表者 シルヴァン・ユエ(日本酒啓蒙家 Sylvain Huet)

【ご参考】
シルヴァン・ユエ氏について
同氏は日本酒や日本文化をこよなく愛し、日本酒、合気道、茶道、書道などで日々、日本に感化を受け、そのような日本をフランスで紹介する役割を担っています。
かつてモダンダンスのプロであった彼が純粋な好奇心から日本食と日本酒にはじめて出会ったのは今から20年以上も前のことであり、それ以来、日本での度々の滞在中に日本酒の偉大な専門家たちのもとで修業を積む機会を得ることができました。

日本文化のさらなる理解に向けて日仏の両言語を取得したユエ氏は、日本酒の蔵元をいくつも訪れ、冬場の生産においては蔵人と共同で作業することもありました。

杜氏たちのもとで酒造の極意を学ぶことが彼の最大の課題となりました。そしていつか日本に居を置くことが宿命づけられていたユエ氏は、2009年、奨学金を得て、京都で1年滞在することになります。

フランス人で初、酒サムライの称号を授与
この滞在期間中に得られた豊富な日本文化の体験は、ユエ氏が帰国後に多くのフランス人に日本文化と伝統的な日本の飲み物を語り継ぐ契機となります。2012年、シルヴァン・ユエ氏は、その日本酒への貢献および専門知識が評価され、フランス人として初の「酒サムライ」の称号を京都で生産者より与えられました。
このような業界の評価により日本酒の活動に弾みをつけた同氏は、2013年、友人数名、日本酒を愛し、善意で協力してくれる人たちとともにサロン・デュ・サケを創設しました。このサロンの目的は日本から生産者を招いて、フランスでの知名度がまだ低かった日本酒を紹介する一方で、フランスやヨーロッパで日本酒について知ってもらう機会を最大限に増やすことでした。昨年パリ15区のNew Cap Event Centerで開かれたサロン・デュ・サケでは来訪者4000人を記録するなど年々、盛況になっています。

シルヴァン・ユエ氏に対する質問

Q1:第5回サロン・デュ・サケを数週間後に控えた現時点で振り返り、日本酒の専門家として、フランスにおける日本酒の将来についてどのようなビジョンをお持ちですか?

A1:次のような数字が全てを物語ってくれます。2013年、サロン・デュ・サケが発足して以来、日本酒のフランスへの輸出高は2.61倍以上増加し、輸出金額は3.38倍以上になりました。それ以来、日本酒のヨーロッパへの輸出高は84%増しの2,137,280ℓに達し、その中でもフランスは、2017年に58%増しの輸出高を記録するなど、ヨーロッパで最も成長が著しい日本酒マーケットとなっています。
フランスはガストロノミーとアール・ド・ヴィーヴル(art de vivre)で有名な国であり、生産者がブランドイメージ向上のために獲得するキーマーケットと考えられてきました。近年の輸出量の推移にともない、フランスの日本酒市場は、まだ発展途上の段階にありながらも、現在のヨーロッパにおいて主導権を握る規模の市場だということが分かります。これまで過小評価されていた日本酒がより広くの購入層に普及されることでビジネスに結び付くこともあります。

Q2:サロン・デュ・サケ以外にも何か日本酒についてお好きな話題はありますか?

A2:ここ数年以来、日本酒について、講習会を、受講者の要望に沿った形式で開いていますが、そこで気がついたことは、愛好家か業界関係者かにかかわらず、より厳密な方法で日本酒の世界を切り開くための基盤を得ることが可能だということです。
これまでにフランス語で開かれていた日本酒の講習会はすべて他の言語から翻訳されたものであり、講師は殆どの場合、輸入業者か小売業者でした。最初からフランス語で、フランス人にわかりやすい言葉で設計された養成講座はありませんでした。

だから私自身、自らのスキルや専門知識を投じて訓練制度を作ることが至上命題でした。アカデミー・デュ・サケ(l’Académie du saké)で3つのレベルに渡ってプロによる養成講座を開いていますが、それらは愛好家のみならず、小売業者、飲食店、ホテル業者、カクテルの名手(最近では高級雑貨店や専門店にも受講層が広がりつつある)向けのものです。
日本伝来の守破離の法則にもとづいて(上級クラスへ)進級のための準備をさせます。

レベル1(「守」):3日間、テーマ別に80酒類の日本酒を試飲してもらい、日本酒について必要な基礎知識(銘柄の識別、酒造過程、サービス、地方色および生産地、歴史、文化、フランス市場への適合)を取得します(日本でも生産者を招いて講習会を開く予定です)。

レベル2(「破」):従来のやり方を離れて、試飲会や実演、および日本酒に関する自己探求の過程を通じて、日本酒における独自のアイディアや体験を追求します。

レベル3(「離」):これまで培った体験をもとに日本酒に対する造詣を深め、食事と日本酒の融合を実現し、日本酒におけるソムリエになることを目指します。

この従来にない訓練講座はフランスで導入されサロン・デュ・サケでも行われ、2019年2月から日本(大阪、京都など)で試験導入する予定です。

Q3:これからのご自身の活動について日本でニュースになりそうなことは?

A3:この度、日本酒の国際コンクール「Saké Sélection」の審査委員長に指名されました。国際規模で非常にスケールの大きい日本酒コンクールであり、あの有名なコンクール・モンディアル・ド・ブリュッセル(Concours Mondial de Bruxelles)が三重県と共同で企画し、サロン・デュ・サケの直後の10月10日から13日まで、三重県で開催されます。数多くあるコンクールの中でも特に権威のあるこのコンクールでは、多くの国から卓越したプロの試飲家が集い、群を抜いて優れた製品や生産者を認識し、プロモートします。
あらゆる業界から、日本酒の専門家、ソムリエ、小売業者、ジャーナリストやオピニオン・リーダー(15個の異なる国籍を持つ35人の審査委員)が日本に集うことになります。私自身、自己の専門的能力や、公平性・中立性を用いて審査員の役割につき、既存の日本酒マーケットに加えて新興市場などにも参入できる手助けをできることを大変うれしく思います。